『半島を出よ』のゲーム化企画書2005年11月27日 14:51

『日本文学ふいんき語り』の目玉のひとつがゲーム化企画書。
「実際こんなゲームにしたらどうか」という部分を、イラスト付きの企画書としてつくりこんで添付しております。
上の図は、村上龍『半島を出よ』のゲーム化企画書の一部。本文中の

米光 ライブシミュレーションRPGにするテはあるかも。村上龍シナリオ、日本国プロデュースで。福岡ドームで巨大な防災訓練ですよ。
麻野 ライブって、ほんとうにリアルでやるってことね。
米光 そうそう。コマンドも雇って、チケット売って、集まって、『半島を出よ』ごっこをやる。


という発言などから、昔の怪獣映画のポスターのイメージでナカシマカズユキがうりゃっと描き下ろしました。
いいでしょ? ああ、総天然色ポスターで欲しいです〜。

こんな感じですべての章の最後に、イラスト入り企画書が付いてます(計12枚)。ここを見るだけでも楽しいですよ! 
芥川龍之介『羅生門』井伏鱒二『山椒魚』片山恭一『世界の中心で、愛をさけぶ』村上春樹『アフターダーク』などなどなど、アホらしくも楽しい企画書になっております。

さて、来週30日には発売なので、いま、最高にドキドキしてます。
ゲラや見本で読んでいただいた関係先からちょっとずつ感想などをいただおりまして、ありがたいことにたいへん好感触です。

もちろん、「いい本つくった−!」「絶対面白い〜!」
と自信まんまんではあるのですが、
完成するまで、もう何度も何度も暗記するほど読んでて、
純粋に客観的には見れなくなってるし。
「こうしたほうが面白い? いや、考え過ぎ? やっぱり前のが正解?」
って感じで、見出しを付け替えてみたり、キーのセリフを太字にしたりまた戻したりとさんざん逡巡もしてるし。
わたしたちが思うようにみんな面白いと思ってくれるのかな? もう、すごい不安でいっぱいでもありますよ!

いただいた感想などは、また改めてご紹介していきたいと思います。

ネットをうろうろしてたら、前作『ベストセラー本ゲーム化会議』を最近読まれて感想を書いてるかたを見つけました。非常に丁寧な読み込みと分析で、『日本文学ふいんき語り』にも通ずる部分を的確に評していただいてるわーっとうれしかったので、リンクさせていただきました。

『日本文学ふいんき語り』(麻野一哉、飯田和敏、米光一成/双葉社)
11/30発売、絶賛予約受付中! amazon bk1(予約特典付き)

*章構成などはコチラを参照してね!