「ダ・ヴィンチ」登場&米光一成の『デジ夢』2006年03月06日 19:38

おお、3月か、もう。
ちょっと更新サボってましたが、
ありがたいことに、「R25」「レタスクラブ」「クロワッサン」などにも取り上げていただき、
『日本文学ふいんき語り』の評判はどんどん広がっておりますよ!

そして、ついに!
今発売中の「ダ・ヴィンチ」に、高橋源一郎さんと「ふいんき」ゲーム脳野郎3人のコラボが掲載されてます、カラー4Pだよ、わーい。(取材の模様はこのエントリで)
ホンモノの文豪といっしょに「文豪気取り」のポーズを決めた3人の写真もぜひ見てやってください!
カフカの『変身』がどんなゲームになっちゃったのか?
あいかわらずバカまるだしの会議になりましたが、
読みどころは、そこに意外にノリノリで参加する源一郎さんですよ!

そうだ、忘れちゃいけないお知らせが!
ゲーム脳野郎のひとり、米光一成の新刊が出ました。
その名も

『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』

……長い、タイトル長いよ、米光さん。
まあ、平田オリザのこの本よか短いけども、とても正確には覚えられないので、当ブログでは『デジ夢』と略させていただきますよ。

『デジ夢』は、米光一成が池袋コミュニティカレッジでおこなった「デジタルコンテンツ仕事術」の中から、ゲストを招いた授業を大幅に加筆して再録したもの(註やコラムも書き下ろし)。
そのゲストとして、麻野一哉、飯田和敏も登場。
ゲーム作家としての志向とか、ゲーム観とか、デジタルコンテンツのおもしろさとか、『日本文学ふいんき語り』で見せるのとはまた違う

オレら本業もちゃんとやってんねんで!

といった顔がのぞけてたいへん面白いと思います。
こういうゲームつくってるから、このひとはこういう読みかたするのかあ、なんて、ふいんきファンにとっては謎とき本みたいに
きっと興味深いでしょうし、
もちろん、ゲームやwebなどデジタルな仕事に興味のあるひとも必読です。

他の出演者などは米光一成のブログのココを見てくださいね。

本屋大賞メッタ斬り!と『東京ぷよぷよタワー』2006年03月10日 16:40

『文学賞メッタ斬り!』コンビ、大森望さん、豊崎由美さんによる
第三回本屋大賞メッタ斬り!連載中です(全六回)

いまのところ、

本屋大賞ノミネート作のメッタ斬りによる予想順位、評価順位発表

作品討論編その1、『東京タワー』『さくら』『ナラタージュ』

がアップされております。
例によってバッサバッサやってますよ〜。読んでみてください。

で、本屋大賞の本命とも噂される『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー)は、2/4におこなった「ライブ版日本文学ふいんき語り」(詳しくはこのエントリで)で、ゲーム化にチャレンジ。(写真はプレゼンする飯田和敏)

当日出された3人のゲーム案は、

●麻野一哉

「『東京タワー』の各章の頭についてる、箴言の部分をとりだして、格闘ゲームにする。
題して『vs.相田みつを』。
「バーチャファイター」みたいな画面で、リリーとみつをが闘って、
勝ったほうが好きな箴言を言える。
みつをが勝ったら「にんげんだもの」
リリーが勝ったら「ポケットの中に納められた百円は貧しくないが、
ローンで買ったルイ・ヴィトンの札入れにある千円の全財産は悲しいほどに貧しい」
とか言って見栄を切る。
背景では観客にまじってオカンが弁当もって応援している」


●米光一成

「もうまんまだけど、『NINTENDOGS』の仕様で『NINTENオカン』にする。
タッチペンでオカンの世話をする。
散歩に連れて行くと、勝手にどっかに行っちゃったり、徘徊したりする。
通信で他人のオカンと交換して、世話をしたりする。
キツイけど、これからの時代には必要なゲーム」


●飯田和敏

「『東京タワー』の中で、オカンが『ぷよぷよ』をするシーンがあった。
ここをフィーチャーして、米光さんの手に『ぷよぷよ』を取り戻したいと思う(笑)、
題して『東京ぷよぷよタワー』。
「ぷよぷよ」の画面で、“ボクぷよ”と“オカンぷよ”と“オトンぷよ”が降ってくる。
“ボクぷよ”はふつうに4連鎖で消える。
オトンは、ときどきしかいなくて、すぐにどこかに行ってしまうしまう存在だから、2連鎖ですぐ消えてしまう。
“オカンぷよ”は絶対に消えない。 消えなくて、やがて画面いっぱいに“オカンぷよ”だけが積み上がって、ゲームオーバー。
それが、オカンの位牌になる」

みんな面白かったけど、とくに『東京ぷよぷよタワー』は印象的だったなー。
この叙情、原作を超えたよ、とすら思ったのでした。

AA版「走れメロス」ですよ!2006年03月28日 15:34

「走れメロス」がAAですよ!

昨日発売の『小説推理』五月号に、先月4日におこなった「ライブ版 日本文学ふいんき語り」の「走れメロス編」が収録されておる!
全12ページの完全収録!
当日、会場を爆笑の渦に投じた、
スケッチブック2冊にわたる麻野一哉の『走れメロス』手描きAA紙芝居も、かなり紹介。
バカバカしさの一端が伝わると思うので、でっかい書店の文芸雑誌コーナーに走ってください。

bk1の東雅夫さんの連載にも紹介が!
http://blog.bk1.co.jp/genyo/archives/2006/03/post_458.php

『小説推理』
http://www.futabasha.co.jp/?magazine=suiri
(まだ四月号が紹介されてますが、そのうち更新されるでしょう!)

イベントについての関連エントリ
http://kaerubungei.asablo.jp/blog/2006/02/06/242107
http://kaerubungei.asablo.jp/blog/2006/03/10/284601

今日は、麻野さんから資料として送ってもらった、
手描きする前のAA版でさわりを紹介しちゃう。
作成にあたっては、
ストーリーに合うAAを、2ちゃんねるをはじめネット中を探しまわったそうな。
「あ、あのAAがほしい!」と思っても、都合よく見つかるもんでもないらしい。

AAズレまくって見えるでしょうが、
まあ、ふいんきをお楽しみください。

-----------------------------------------------------------

    ∩_∩   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< メロスだ!
   (   ) \_____
   | | |
  (__)_)

メロスは素朴で正義感あふれる青年です。
ふだんは村にすんでいますが、妹がもうすぐ結婚するので、お祝いの品を買いに街へやってきました。
ところが……

-----------------------------------------------------------

             |  |_____
  |         |  | ̄ ̄ ̄ /|
  |         |  |   / /|
  |        /\ |  /|/|/|
  |      /  / |// / /|
  |   /  / |_|/|/|/|/|
  |  /  /  |文|/ // /     ∧∧
  |/  /.  _.| ̄|/|/|/      /⌒ヽ)
/|\/  / /  |/ /      [   _]    ∧∧
/|    / /  /ヽ       三____|∪   /⌒ヽ)
  |   | ̄|  | |ヽ/l       (/~ ∪    [   _]
  |   |  |/| |__|/       三三   三___|∪
  |   |/|  |/         三三     (/~∪
  |   |  |/         三三      三三
  |   |/                    三三
  |  /                    三三
  |/                    三三


街の雰囲気が暗いのです。
昔はあんなににぎやかだったのに……どうしてだろう?
不思議に思ったメロスは、街の人を呼び止めて聞いてみました。
すると、その人がいうことには……。

-----------------------------------------------------------

 (´・ω・`) <  王様は、人を殺します

------------------------------------------------------------


( ゚Д゚) ハア?

メロスは驚きます。「なぜ殺すのだ?」
「王様は人が信用できないのです。王妃も自分の子供も妹も家来も殺しました。今日は6人殺されました」

メロスは激怒しました。

------------------------------------------------------------


┌┴┐┌┴┐┌┴┐ -┼-  ̄Tフ ̄Tフ __ / /
 _ノ  _ノ  _ノ ヽ/|   ノ    ノ      。。

       /\___/ヽ
    /ノヽ       ヽ、
    / ⌒''ヽ,,,)ii(,,,r'''''' :::ヘ
    | ン(○),ン <、(○)<::|  |`ヽ、   
    |  `⌒,,ノ(、_, )ヽ⌒´ ::l  |::::ヽl
.   ヽ ヽ il´トェェェイ`li r ;/  .|:::::i |
   /ヽ  !l |,r-r-| l!   /ヽ  |:::::l |
  /  |^|ヽ、 `ニニ´一/|^|`,r-



「生かしておけん!」

メロスは単純な男でした。
そのまま、お城へ行きました。
しかし……

-----------------------------------------------------------

        (::::::::::)           (::::::::::) <さあ、逝こうか…
         )::::::::(           ):::::::(
        /::::::::::::;\        /::::::::::::; \
       // |:::::::::::: l |       //´|:::::::::::: l |
       | | |:::::::::::: | |       | |  |:::::::::::: | |
        | | /::::::::::::/| |      // /::::::::::::/| |
        U |::::::::::/ U      U  |::::::::::/  | |
         |::::||:::|  | |    | |   |::::||:::|  U
         |::::||::|   | ∧∧//  |::::||::|
          | / | |   ( ゜д゜ )/    | / | |
         // | |   |    /   //  | |
        //  | |   | /| |   //   | |
       //   | |   // | |   //   | |
       U    U  U  U  U     U
               ↑ メロス

あっさりつかまります。
ふところに、ナイフももってたので、ものすごくあやしまれて、王様の前へ連れていかれます。

-----------------------------------------------------------

          ∧S∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        (・∀・ ) < 王様である!!!
         .[888888]   \___________
        /::::::(S)::::::ヽ
        |:::::::|=|:::::::|
        /::::::/∧ヽ:::::ヽ
       /::::::/_)(_\:::\


王様が、「なにをするつもりだったのだ!」と尋ねると、メロスは「街の人を暴君から救うのだ。人を疑うのは恥ずかしいことだ!」といいかえします。
「口ではなんとでもいえる。お前もえらそうにいって、磔のときに命乞いするなよ!」
「オレは死んでもいい! ただし、妹の結婚式に出たいので三日くれ。三日たったらもどる」
「もうアホかと。バカかと。そんなのダレが信じるのか」

……
こんな感じ。

紙芝居制作から朗読練習まで一週間かけたそうです。
(AAを見つけて保存→ズレ補正して→プリントアウトして→マジックで手描き→
あらすじテキスト作成→該当の絵の裏に貼付ける→毎日朗読練習)

いま、職人さんに、フラッシュ製作を依頼してますので、この続きはまた後日〜〜。

さてさて。
『日本文学ふいんき語り』、おかげさまでレビューがとまりません!
発売中の『GINZA』『婦人公論』でも紹介されてます。レビュアは、われらが豊崎由美大姉! 感謝!

ネット上にも、感想がどんどんアップされており、ありがたい限り。
いろんな方法で検索して読ませていただいてます。
そういう読みかたもあるのかあっ!とびっくりしたり、はげまされたり、うなったりしてます。

そのうち、まとめてご紹介したいと思います!

『日本文学ふいんき語り』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4575298611/httwwwasaneto-22