『日本文学ふいんき語り』は「東京トイボックス」を応援します2005年12月09日 00:04

な、なんだってー!
昨日発売の、「週刊モーニング」にも『日本文学ふいんき語り』登場ですよ!

ページを開くと、
巻頭カラーの「サイボーグ島耕作」に一瞬気を失いそうになるだろうが、
からだの力を総動員してなんとか正気をたもち、
373ページを開きたまいっ!

絶賛連載中、ゲーム業界マンガ「東京トイボックス」の欄外で、作者のうめさんが『日本文学ふいんき語り』をおすすめしてくれてます。
『ちゃぶだいケンタ』でも知られるマンガ家さんですな。
転記させてもらいまつ。

文学批評本『日本文学ふいんき語り』が出たですよ! 文豪から「ゲーム化してよ」と依頼がきた、というぶっとんだ設定。麻野「弟切草」一哉氏、飯田「巨人のドシン」和敏氏、米光「ぷよぷよ」一成氏が、夏目漱石『こころ』を鬼畜恋愛シミュレーションにしちゃってます。す、すげー。すべてのゲームファンにおすすめ!

おお、これまたすばらだぬしい!
各人の代表作まで載っけてくれてるところに、うめさんのゲーム愛を感じます!
公式サイト「難民チャンプ」でも書いてくださってる〜。うし、トラックバックもしちゃえ!
(注/「すばらだぬしい」は、すばらしいでは言い尽くせないほどのすばらしさの表現で、『日本文学ふいんき語り』がその制作過程でつくりだしてしまった形容詞。本文のどこかにしれっと紛れこんでるので、探してみてね。この語の誕生の経緯についてはまたあらためて)

「東京トイボックス」は、連載はじまってからまだ5回目。主要人物が出そろって、さてこれからドラマのはじまり〜ってところなので、これから読みはじめてもまだぜんぜん間に合いますよ、すんごい面白い。ざっとこれまでの流れを説明すると、

小さなゲーム会社のゲームデザイナー天川太陽(←ムサイ30?男)と、ばりばりのキャリアウーマンなのに、上司の嫌がらせでそのゲーム会社に出向させられたきた月山星乃(20代そこそこ? じつは戦隊ものオタク)がゲーム開発の現場でぶつかりあいながら、その距離を縮めていく(のかな?)という魅力的なストーリーなんだけど、その底に「物をつくることって、理想だけではうまくいかない、でも理想がないと物はつくれない、じゃあどうするか」という、どんな現場にも立ちはだかる命題があって、そこをゲームの現場への綿密な取材をもとに描いてる。さらにそれをいちいち「マンガを描く」という現場の実感にひきつけているような切実さがあって、とても読み応えがあります! 
といって、ぜんぜん深刻なタッチじゃないのよ、コミカルで楽しい、笑える。
おすすめですよ!

『日本文学ふいんき語り』は「東京トイボックス」を応援します

うめさんの来年の幸せも、天祖神社にお賽銭入れてお祈りします。 うめさんがふたりだってことも知ってますけど、100円ね、許してね。


『日本文学ふいんき語り』(麻野一哉、飯田和敏、米光一成/双葉社)
 amazon bk1(12/31 注文分まで特典付き)

*章構成などはコチラを参照してね!

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_ 難民チャンプ - 2005年12月09日 11:31

文学批評本『日本文学ふいんき語り』が出たですよ! 文豪から「ゲーム化してよ」と依頼がきた、というぶっとんだ設定。麻野“弟切草”一哉氏、飯田“巨人のドシン”和敏氏、米光“ぷよぷよ”一成氏が、夏目漱石『こころ』を鬼畜恋愛シミュレーションにしちゃってます。す、すげー。すべてのゲームファンにおすすめ!(モーニング2号より)




文学“批評”本、という呼び方は、なんかとてもそぐわなかったかも。堅すぎというか、なんか違う。近代文学入門本、文学座談会本、いやいや、もっとくだけた感じで、文学で力いっぱい遊んでます本、とかしたかったのだけれど、字数制限があって、一文字でも削りたくって、と思ったら、結構余白があるー!! がっくし。
なんてことはさておいて、このごろ、寝る前にPSPで青空文庫の『こころ』を読んでます。『日本文学ふいんき語り』が、いい感じに文学を教科書から引きずり降ろしてくれたおかげで、とても楽しく読める読める。
近代文学を読んだのではなく、読まされちゃったすべての人におすすめ!
(あ、近況欄では『すべてのゲームファンにおすすめ!』って書いてある……)

※ちなみに欄外の脚注がとても楽しくて好き♪

参考リンク
日本文学ふいんき語り担当編集さんブログ