文学賞メッタ斬り! 再始動情報も2005年12月06日 14:13

去年、大森望さんと豊崎由美さんというものすごい本読みのおふたりが、日本の文学賞を整理し、定義したうえで現状を暴き、選考委員の仕事ぶりを検証するという対談本『文学賞メッタ斬り!』というのを編集いたしまして、なかなかの評判をいただきました。で、『メッタ斬り!2』もありじゃねえ? ということになりまして、昨日が語り下ろし対談の第一回。
『文学賞メッタ斬り!』以降の芥川賞、直木賞その他における「(いい意味でも悪い意味でも)これは見逃せない」選評についてふたりに語りあってもらいました。

●ツモ爺(津本陽)は、候補作をちゃんと読むようになってしまってツマラン。
●阿刀田高の実篤化が心配だ。
●秋山駿先生も実篤化が心配だ。
●でも、実篤化って、むしろ「あがり」なのかも。
●井上ひさしの読みは相変わらず鋭い。
●「小説推理」の選考座談会のおバカさんぶりがすばらしい、がんばれ!
●島田雅彦と石田衣良は、コンビ「しまだいしだ」を結成し、漫才で中原昌也問題を訴えてはどうか。

こんな感じの3時間。写真は、「もうこれ以上しゃべるのやだよー」と燃え尽きたメッタのふたり。
あと何回か対談をやって、来年春には出版できたらいいなーと思います。

あ、来年1月には芥川賞、直木賞の発表がありますが、「メッタ斬り!版 芥川賞直木賞選考会」はエキサイトブックスから某webへのお引っ越しが決定しております。これについてはまた時期が近づきましたらお知らせしたい。

さてさて、『日本文学ふいんき語り』ですが、ネットの感想も募集中です。
ちょっとシニカルにおすすめくださったのは「本屋。とBIBLIO HACKS」さん。ご紹介くださり、ありがとうございます!

『文学賞メッタ斬り!』か『百年の誤読』を作りたかった
ゲームクリエイターの自滅的書評を通して
「やっぱり日本文学なんてつまらないよ」と
再確認したい人のための本、なのであります。


わーごめんなさいっ!
『文学賞メッタ斬り!』も『百年の誤読』もわたしが編集しました〜。
うーん。じぶんでは、ぜんぜん別のものをつくってるつもりなんだけど、
そういう志向がもし感じられたとしたら、編集者のセンスの問題だと思います(泣)。

あと、日本文学、ぜんぜんつまんなくないですよ!
おもしろいからこそ、むちゃむちゃ暴走できたんですよ〜。
3人とも顔を合わせるたび「もっといろいろ読みたいね〜」と盛り上がっております。

『日本文学ふいんき語り』をここで見かけたよ情報もたくさんいただいております。

アキバの書泉タワー。
1階のレジ脇のワゴンにありました! リリー・フランキー「東京タワー」の上に3冊つんでありました。(なぜ上…) 。「生協の白石さん」のおとなりの山です。

用賀のSBSビルの優文堂
3冊が平積み。『文学賞メッタ斬り!』も再入荷している。

銀座のブックファースト
文芸コーナーに平積み!

ありがとうございます。『日本文学ふいんき語り』に優しい書店さんに、幸あれ!

ここをごらんになってる書店さんがいらっしゃるかどうかわかりませんが、もしご希望でしたら著者直筆ポップを持参いたします(遠方でしたら郵送します)。コメントでもトラックバックでもメールでもいただければ。kaeru@box.email.ne.jp

そして、わたしが見たのは立川のオリオン書房ノルテ店!
すごーい! すごーい!
建物の三階ワンフロアが書店になってて、 エスカレータであがってくわけですよ。
そしたら、店入り口のでっかい新刊の面差し棚がでーんとお出迎えしてくれるのですが、
そのまんまん中の2スペースが「ふいんき」です!
一等地中の一等地じゃんっ!
興奮して、米光一成の手書きPOPとカエルブンゲイ0号(1999年発行。麻野一哉と米光一成が江戸川乱歩について対談してます。「ふいんき」の原点ですな)を置いてきました。近所のかたは見てね〜。


『日本文学ふいんき語り』をきっかけに、完全に『こころ』萌えしてしまった米光一成ですが、 エキサイトブックスの連載「萌え発想術」で二回にわたってその顛末を語っております。
ぜひ読んでくださいっ!

新世紀エヴァンゲリオンVS夏目漱石 その1
新世紀エヴァンゲリオンVS夏目漱石 その2

『日本文学ふいんき語り』(麻野一哉、飯田和敏、米光一成/双葉社)
 amazon bk1(12/31 注文分まで特典付き)

*章構成などはコチラを参照してね!